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    宇宙での 生活その他を 適当に
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新恒星日誌 02

Act1

「さてだな、沈んでしまった戦艦はもう諦めよう、我々にはまだまだ錬度が足りない
 ワケだ、あとは戦場での気合だな。どんな敵に出会っても萎縮しないメンタルを
 ガッチリと鍛えておかないといかないと私は思ったのだ。だから、だ、SL00観光
 でも行こうと決めた。副長、海図を広げてくれ」
「この巡洋艦に荷物を載せたばっかりってのにもうお別れでやんすか、、あぁはい
 海図海図、と、、ふむ、こっからここまでとりあえず飛ぶでやすか、25Jump位は
 行くでやんすなぁ。一応PKに出会ってもトンズラ出来る兵装選んでつかぁさい」

戦闘と探査のみが目的なので重武装に速力アップ、確実にワープ航行に入る
事の出来る部品を積み込んで巡洋艦「千歳烏山」は出航した。
低SL宙域にて一番危険なのは、高SLと低SLの境目のSolarSystemであろう
と私は思っている。実際PodKillの履歴を見ると殆どは低SL出口のSystemにて
固まっている。恐らく、これでやっと低SL出られると気を抜いた船乗りにPKたちが
今ぞと襲い掛かっているのだろう。
今回も船には保険をかけている。PKを見かけたらなるべく逃げるが至近距離
で会敵してしまった場合は腹をくくろう。

「提督が喋ってる間にとっくの昔にSL00に突入しちまっておりやすぜ、まだPKの
 Pの字も見当たりやせん。まぁ時間帯からして奴さん達、布団で寝息を立てて
 いるんでやしょう。面倒な相手の居ない時間帯を覚えとくってのも実は重要な
 情報戦争の一つでありやすから、この辺も押えておくべきでやすよ」
「確かに忘れておったわ、夜中2時以降だと外人タイムであったな、まあそれまで
 は余裕で飛んでいられるからな、副長、ちょっとアステロイドによってくれないか。
 SL00ならイイ的が浮かんでいるはずだ」
「ヘイ、近場にワープしやす、今回の武装なら負けやしやせんでしょうよ」

HeavyMissileTurret5基でアステロイドにたむろす海賊の巡洋艦をボッコボコと
撃沈し続けて小遣いを稼ぐ。カーゴは船のベイが無さ過ぎる上に殆どの面積を
予備のミサイルに割いてしまっているので勿体無いが放棄。巡洋艦を10隻程
撃沈した所でPKっぽいのがSystemに出現したのでここでSystemからトンズラ。

途中で普通にPKにばったり出会ってしまった。
「GallenteのBCだと思いやすな、景気良くバンバン撃ってきやす。当たってやす」
「状況説明は良いから応戦せよ、全ミサイル発射、AfterBurner起動せよ」
ミサイルをPKの巡洋艦に叩き込みつつGateに向かって加速する千歳烏山。
ここで突然システムダウン(EVEが落ちた;;)

「副長、復旧にはどれ位掛かるのだ、、早くしないと玉子すら割られるぞ」
「NTTの馬鹿の調子によりやすな、、っと意外に早く復旧しやしたぜ」
再起動後、炎上する我らの重巡洋艦が目に飛び込んだ。というか中に居た。
「ゲホ、、アーマーが全損してるな、、ハルの部分はまだ大丈夫か、PKの馬鹿
 はどこだ?どこにいる?とりあえずGateに急げ」
「あいさ、PKの野郎、9時方向下部40km辺りに浮かんでおりやす。こっちが
 落ちてセキュリティですっ飛ばされたから離れやしたな」
「ゲートからも離れしまったが背に腹は代えられないな、ミサイル連射しつつ装甲
 修理しつつゲートに突入せよ、SerpantsCoilに到達するまで死ぬわけには
 行かんのだ、本来ならここに踏みとどまってあの馬鹿を撃沈したいが、、」
「ゲートに間に合いやした、ワープに入りやす」

よく目をこらしてSystemに存在する船乗りを調べると200万IskクラスのPK、、
まぁチンピラがうようよ居て、たまーに数千万Iskクラスの本職が存在する。
この辺は既にPK達のAllianceの領域なんだろう。まぁ結局そいつらにそれ以降
接触する事も無く、高SLのSerpantsCoilに到達。ジロジロと観光して終了した。
「提督、Gallente領域を南下して大きく迂回すりゃぁ帰りの道は安全でやすが
 あっしらのGallenteに対するStandingを考えると滅法危ないですぜ」
「あー、こういう時にStandingは面倒くさいな、、まぁ帰りも同じ道筋をたどって
 行こうじゃないか、保険に入っているというのは本当に気楽だ。しかも現在の
 保険ってのは12週間もサポートしてくれるんだな、昔は3週間か4週間くらい
 じゃなかったか?この辺も船乗りに優しい時代になったもんだ」



Act2

そしてGallente領を避けて本拠地に帰宅、MissionでまたGallente船を撃沈
して更なる悪印象をGallenteに与えつつの日々が続いた。
「副長、この調子だと超特急でGallenteからKOS扱いになりそうだな、D9GLに
 対しても迷惑が掛かりそうな気がして来たがどうか」
「提督の思った通りに行動して下せぇや、どう転んだって爆死する時は一緒でさぁ」
というワケで私はこのままのスタンスで行動を続ける事にした。
Story的な立場を構築するならばCardari領内にて暗躍するAmarrの対Gallente
海賊という事になるのだろう。面白い、それはそれで良いかもしれない。

「そういえば海賊とか他のFactionの拠点、つまりDeadSpaceなる空間にMission
 以外で訪問したことが無かったな、副長、どこかに美味しそうなDeadSpaceてのは
 無いものかな?」
「ここから東に11JumpしたOtomainenってSolarSystemに行けば6個ほどそんな
 所がありやすな、途中で1箇所低SLを通過せないけやせんが、どうしやす?」
「なに、高速ですっ飛んでいけばいいだけさ、整備と弾薬補給の後、出撃せよ」
Litiura-SystemからOtomainenまでババっとJumpして到達。PKにもやはり時間帯
が良かったのか接触せず。Otomainenにて適当なDeadSpaceに突入してみる。

「Gristasの奴らの拠点でやすな、、奴さん達、電子戦闘が得意と来てますから
 気を付けておくんなせぇよ、って言ってるそばからTarget外されまくってやすな」
「あぁ、これはイライラするな、、とにかく一つずつ目標を撃破せよ、あの遠方に居る
 MOA級が一番厄介だな、、この距離(75km)でなんでこっちに当てられるんだ」
「解りやせんな、宇宙の意思って奴でありやしょう」
「作った奴の勘定って事か、忌々しい」
電子フリゲートをなぎ倒し、遠方のMOA2隻に突撃しながらDroneとMissileをMOA
にぶち込む。ただのMOAじゃない、何とも異常に耐久力のあるMOAだ。しかもECM。

「こちらの耐久は大丈夫なのか副長?」
「へぇ、今流行のパッシヴ・シールド・タンクって装備になっとりやしてね、これがもう
 敵の攻撃よりもシールドを回復しちまうっていう優れもんなんでさぁ、MOA2隻
 程度の攻撃なんざ、屁でもありやせんぜ」
事実、シールドはチョボチョボと増減を繰り返すのみで被害を受けているという実感
が無い位に強固なシールドを我々の船は張っているのだ。MOA2隻に最後のミサイル
を叩き込んで撃沈、2隻で19万ISK程の賞金を獲得。更に遠方に宇宙要塞が
存在し、そこにも艦隊が確認されたので突撃。
「敵の巡洋艦はMOAばっかりだな、、頭が痛くなるがミサイル発射、Droneも行け」

MOAにミサイルがコツンと当たった瞬間、敵艦隊の全て(12隻くらい)が私に反応
して突っ込んで来た。みるみる彼我の距離が10km程度に。。
「提督、こりゃぁまずいっすね、ひとまずどこかのステーションに入っちまいやしょうよ」
「大軍に兵法無しって突撃の仕方だな、、よし、ワープドライブ起動」
「:ナビゲーション部より報告、このSystemにはStationがありませんでしたが何か」
「なんですと。えーとじゃぁどこにしようかな、、、」
「提督、早く決めてもらわねぇと、、この攻撃の規模じゃぁさすがのシールドタンクも
 どうにもなりやせんぜ、と言ってる間にシールドがお陀仏でさぁ、装甲が破壊され
 て来やした。早ぉ決めちまって下せぇや」
「よし、適当に惑星軌道上に移動だ、ワープドライブ起動」

間に合うか間に合わないかの刹那、とどめっぽい一発のRailGunが我々の巡洋艦
のハルを貫いた。
「副長、なんかこの光景を先日見なかったか、ほら、あそこでギュルギュル言ってる
 砲弾とかいろいろ、な」
「やれやれでやすな、、とりあえずポッドに入ってから話やしょうぜ」


Ferox級重巡洋艦「千歳烏山」 SL05 Otomainen宙域にて轟沈



Act 3

「隣のSystemを飛び越えたら適当にフリゲートを買って本拠に戻ろう、、しかし
 このクルーの人数でフリゲートってのは危険だが、我慢してもらうしかあるまい」
「全員で立って乗っていれば何とかなりやすかと。ワープの時危険でやすけどね」
SL04の隣でPunisher級を購入しLitiuraSystemに帰宅。
戦闘の経緯と狩場の情報をD9GL本部に亜空間IRCにて報告。後々で社員が
調査に向かい、狩場の横のSL00に事務所を設置、狩場用の事務所となった。

「怪我の功名って思わないとやってられんな、今回の撃沈は」
「まぁあっしらが突っ込んだDeadSpaceの難易度が6/10って高ェ数値だったそうで
 その辺調べるの忘れてたってのもアレでやしたがね、まぁ高い授業料になっちまい
 やしたが、色々勉強出来たと思えば安ぃもんでさぁね」
「しかしこの1週間で戦艦と重巡洋艦をゴミにしてしまったのは情けないな」
「金ならまた稼げばそれで済みやす」
「ま、そうだな、じゃぁとりあえず、、」
「堀りやすか」
「うむ」
Asteroidにて採掘をしていると通信部から連絡が入る。
「:元JMSのKogaratsuから亜空間通信が入ってます」
「繋いでくれ、、hmhm、、完全に地上生活に戻るから持っていた資産を売却して
 こっちに送る、と。了解だ、復帰して欲しい物だが無理強いは出来んな」
「9000万Isk近い金があっしらの口座に振り込まれやした、これでいろいろ建て直し
 が楽になりやすな、、と、JMSってのはもう復活出来ないんでやしょうな」
「まぁそれも宇宙の意思って奴だな、、、」

金策の為に採掘をする意味が無くなってしまった。
だが、普段、SkillとMissionだけでその他に行動のタスクをおいていない我々は少々
張り合いという物が無いのではと考えて生きている。やる機会はあるがやらないのでは
情けない、という事でMissionのエスクローからBluePrintCopyを買ってきた。
「副長、これを見てくれ、こいつをどう思う?」
「すごく、、大きいです、、、いや違ぇや、こいつはRavenにScorpion、Armageddon、
 Iteron-Vの図面のコピー、って随分大量に買い込んで来やしたな」
「まぁこれだけ持っていれば採掘も張り合いが出るし、Missionで手に入ったガラクタも
 安心して成仏できるだろうって事さね、副長、ホラ、ここはSL04の境界線のSystem
 であるからな、隣でやられた船乗りが買ってくれるだろうと思わぬか」
「提督も阿漕な所は相変わらずですな、その話、乗りやした。Mineral貯めやしょうぜ」

保険金でFeroxをもう1隻買いなおし暴力掘り仕様に変更、その間にガラクタ資材のみ
でIteronVを5隻生産を発令し生産開始。掘りの拠点はソロだと面倒な事が嫌いなので
確実に安全なKakakelaSystem(SL10)に拠点を設けて採掘を開始した。
VeldsparとScorditeしか出ないアステロイドであるが、まぁその他はガラクタで間に合うと
思うので何とかなるだろう。
「提督、本気掘りで何を作ろうって魂胆でやすか?」
「んー、まずはPK御用達のScorpion級でも作ろうかと思う。PKに対して商売をしてPK
 に恨みを燃やすってのもおかしな話だがマァ聞け、最終的にはやっぱり色々活動資金
 ってのは必要だからな、今はまだアレだ、臥薪嘗胆とかな、人間万事塞翁が馬とか、
 色々待つ時期であるって奴だ」
「採掘なら本気の船も買っちまった方が良かありやせん?今の時代、採掘専門の船に
 マイニングバージってぇクラスがあるんでさぁ、インダストリアル級ばりの土手っ腹面積を
 持ちながらとんでもねぇ採掘能力を持ってるって話ですぜ」
「あーアレか、、確か凄い高かった記憶が、、ってあれ?ごめんゼロ1個見間違ってた。
 何だ激安じゃないかこいつらは。とSkillがまだ私は足りないのだよ、アストロジオロジー
 とかバージシップのSkill上げないと乗れないな」
「専用採掘ビームのSkillも必要でやすな、、、まぁ先に買っておいて退っ引きならねぇ
 事にすりゃぁ自堕落な提督も諦めて勉強するんじゃぁねぇですかい?」
「だな、あいつなら、、って私か、わかった、じゃぁこの2番目の奴をピシっと購入と。
 一番の奴だとSkillが足らなさすぎだからな、何時になったら乗れるかわかった物では
 無いしDroneのSkillも上げないといかんしな、この真ん中で暫くは間に合わせよう」
「掘る勢いはまぁ普通でやすが、カーゴがでけぇですからあくせくとカーゴに移動させる
 わずらわしさってのが随分と減る事でありやしょう」
「メンタル的にはその辺が一番重要だな、カーゴ移動の忙しさで何も喋れなくなる事
 があるからな、この宇宙のマッタリ感に一番合わぬわ」


我々の当面の目標は、戦艦建造、Drone部隊強化そしてマイニングバージ搭乗だ。
社員であるがあくまでも一人で何とかなる人物に育つ為に色々やってみるのである。




続く


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新恒星日誌 01

Act1
「各部署、チェック済んだか?異常は無いか?まぁ慌てるな、ゆっくり
 じっくり確認してから報告してくれ。」
「提督、クルー達もカンを取り戻すのに戸惑っとりやすが、まぁチョイと
 転がせば問題なんかありやせんぜ。そら、リアクター準備完了でさぁ、
 んだば、参りやしょうか、全周モニター異常なし、いい光景ぜよ」
「了解だ、アポカリプス級ベネルクス、ステーションより発進せよ」
「Stationから発艦許可出やした、久々に行きますぜ」

古ぼけながらも鈍い光彩を放つその黄金の城塞はTash-Murkon-Prime
からゆっくりと首をもたげ、宇宙に飛び出した。
ベネルクスの電子炉をフルパワーにし、我々はとりあえず操船技術の
コツとかカンとかを取り戻すべくステーション上宙にて、ささやかな復活祭
と戦艦軌道演習を行った。

「よし、とりあえずアレだ、初めて我々が行った場所に行こうか。。」
「方位V-11に進路修正、WarpDrive起動、総員、衝撃に備えやがれ」

初めてRookieShipで行った訳で、私が副長やその他クルー達と
行動を共にし始めたのは初の巡洋艦、Arbitlatorに乗ってからだ。
とはいえ彼らは私と会う以前も船乗りとして長い間活躍してたのだ。

宇宙は何も彼も懐かしい、周辺を警備するAmarrNavyの艦隊、
定期航海を行うキャラバン、そして40AU先に輝く、目を焦がす太陽。
そしてあの馬鹿共、、コンコルド綜合警備保障の戦艦艦隊。
私が初めて行った場所、私じゃなくても全ての、宇宙に初めて出航した
船乗りが目指す場所、アステロイドに到達した。

IDSの艦隊がアステロイドの円の中心に並び長時間の採掘を行う中、
団子にたかる蝿のようなフリゲート部隊がチョロチョロとそのおこぼれに
預かろうと、所狭しと飛び回っている。相変わらずの光景だ。

「まぁしかし、宇宙と全米を震撼させたDKSN提督と言えど、地上で
 暢気に寝っ転がっていやしたから今はただの戦闘スキルにばかり偏った
 ヘンテコ提督でやすね、また色々本読んで貰わないとあっしらがまた
 爆死するハメになりやすから、あんじょうたのんますぜ」

「まぁ待て、ヘンテコ提督とか”また爆死”とかだな、今まさに我々が
 奇跡の復活を果たして大海原に乗り出した瞬間に言われる言葉
 ではないと思うぞ副長。とりあえずな、前に地上に降りた時の反省
 というか私以下クルーの生活方針を変えるのだ。未だにPKCorp
 共の狂ったようなマンパワーには何とも歯が立たないがしかしだ、
 それでもやはりJMSの旗印を掲げたかつての自分たちを自分自身
 で裏切る訳には参らんさ、宇宙船運用は大事だが、とりあえずだ、
 砲撃Skillを停止してMissileOperation系統の充実を図ろうかと
 計画している。Agent達が投げてくる仕事も昔の報酬よりなんだか
 ゼロが1個多くなってて儲かりそうだ。BSでチマチマ岩ほじくってる事
 もまぁそれはそれで良いだろうが、戦闘機動のカンを取り戻すのが
 まず1番であるわ。その間に色々思い出せばいいさ」

「Missileも随分と取り決めが変わっまったようですぜ、Missileの連射
 やら被弾した敵機の速度が落ちる技能やら爆発半径の拡大、
 爆発速度の改善、追加して学んでおけば良い事ありそうでがす。
 さらに個別にAddvancedなカテゴリのMissileも増えやしたが、是は
 まだ、あっしらには関係の無ぇ事で御座ぇやす、まずは基本Skillを
 完全にMasterしてから、話はそれからって所でやすな」

Missileに問わずほぼ全ての火器統制Skill群は細分化され、専業化
が進んでいるようである。技能の特化を推進しキャラクターの個性を
上昇させようという努力は解るのであるが、結局時間がかかっていた事
がもっと時間がかかるようになってしまっただけだろう。

「うむ、細かい説明ご苦労。とりあえずAmarr王立大学に立ち寄って
 その辺のSkillを片っ端から購入するとしようか。と、今気が付いたが
 Lerning系SkillをまだALL5にしてなかったな、、、これも早急に5に
 しておかないと行かんわ、頭良くしておかんと何事も始まらんな」
「まぁ金があったらImplantっていう手段もありやすし、時間はまだまだ
 たっぷり残っておりやす、気長に覚えて行きやしょうぜ」



Act2

艦内を改めて見渡すとUIの改善がかなり図られている事に気が付いた。
インパネ、コンパネは随分と簡略化されながらも依然と同じ操作系統を
維持しその使用には何の問題も無さそうだ。更に艦長毎にカスタマイズ
出来る幅が広がっているので、いわゆる俺コックピットが可能である。

「提督、すげぇ時代ですよ、もうあちこちのよく解らねぇパネルをこう
 ポチポチ押してあっち行ったりこっち行ったり船を動かす時代じゃぁ
 ありゃぁしない、いまやコレ、このコンパネ1個で全部動きやすぜ。
 って全くをもって、あっしらは浦島太郎ですな」

「・・なんかこう、超未来宇宙伝説っぽい戦闘室のインテリアってのは
 無かった物なのか?しち面倒臭くても良いから全然読めない計器
 とか倒したら爆発しそうなレバーが沢山並んでいるとかだな、、」

「提督、どうせまたPKとか警察に撃沈されるんですからもう何でも
 ええじゃぁありやせんか、何も無い方が怪我も軽いですぜ」

「”どうせ”ってオイコラ、、、、ふふ、副長に悪態付かれるタイミングも
 何だか思い出して来たな、、、、ふふ」
「へっ、、、提督、あんじょう頼んますよ」
「、、、ありがとう」

最も驚くべき事は操船、生活、戦闘においての詳細な手順説明を
してくれるTutrialSystemが完全日本語だった。
いい時代になった物だホント、昔だったら辞書片手に聞きなれない
QueensEnglishを調べて調べている間に爆死とかしてた物であるわ。
まぁ私はその辺をさすがに覚えているし画面鬱陶しいので消したが。

Emurayurの大学にて一通りのSkillを入手したのでこれをTashの
倉庫に放り込んできた。とりあえずAgent達から仕事でも貰おう。
帝國領も最近は随分と物騒に成ったらしい。SolarSystemには
どこもかしこも幾つかのPiratesの拠点が出来上がっていたり、また
宿敵というか我々Amarrianからすれば劣等民族であるGallente
やMinmatarの前哨基地である隠れStarGateなんて危なっかしい
物もポッポコと設置されているそうだ。ああ是が宇宙に冠たるAmarr
の姿であろうか。和平条約を結んで星間戦争を辞めたとはいえ、
水面下でグリグリと攻め込まれているではないか。
やはり私が戻ってきて正解だったようだ、私が戻ってきたからには、
GallとかMinmとかPirateとか、もう全部まとめてぶっ殺す。

「提督、うちのD9GLは殆どGallとMinmですぜ」
「あ、、ゴホッゴホッ、、」

そんなこんな、ってどんなか解らんが、我々はLv2のAgentからKill
Missionを受け取って肩慣らしに行く事にした。こっちは戦艦であるし
どう考えても、それこそデッキから離れてラウンジでQuefe飲みながら
爆睡でもしない限りは撃沈されないはずである。
Tash-Murkon-Prime近郊に拠点を持つSanshaの奴らを適当に
蹴散らして来いというのでベネルクスにて急行。

「PiratesRats6機を確認、物凄い勢いで突っ込んで来やす。
 この風景も昔に随分アステロイドで拝んで来やしたなぁ」
「まったくだ、じゃ、とりあえず全砲門、全ミサイル起動せよ、適当に
 自由射撃開始。この距離なら無傷で全機撃墜だろう」

砲戦距離90kmから4分間、延々とLaserを撃ち続け、カーゴ回収
が馬鹿馬鹿しい位の距離にて戦闘は終了した。
Lv2のMissionは本来CruiserClassが担当する仕事であるから、
なんとも歯ごたえの無い戦闘であるのは致し方ない。
Lv3Missionは戦艦か、または新技術により出現した戦闘巡洋艦
が担当、Lv4のMissionとなると戦艦でも歯が立たないので今度は
艦隊を組んで難敵に立ち向かって行くそうである。
そんな難敵を自分の直轄領内にまで入れてくるんじゃない。

「とっととLv3Missionと言いたい所であるが、暫くはLv2Missionを
 こなして金をためつつStandingも上げていこうかと思う」
「ようおすな、領内で顔が利くようになれば出合った事も無い奴らに
 も仲良く出来たり直接仕事をしている会社とよろしくやっていけたり
 良い事尽くめでやすよ、このベネルクスも戦艦でありながら装備は
 まだまだヒヨッコのパッパラパーでありやすし、その辺の設備投資資金
 も貯めない訳には参りやせん」



Act3

で、もう戦艦にカビが生えるくらいLv2Missionをこなしまくった。
しかし作戦成功報酬に敵機撃墜のBounty、さらにカーゴ回収による
ガラクタ溶解で得たMineralの売り上げを全部ひっくるめて報酬だと
考えると、10回もMissionを行っていれば数百万Iskもの儲けになる
というのは凄いことだ。戦艦でMissionしとるので脚が遅い、これが
Mission連続して請け負う時の大幅なLossになっているんで本来の
CruiserやBattleCruiseで遂行するならばもっと多額の報酬を同じ
時間で入手する事も不可能ではないだろう。
戦艦と彼らの火力の差は歴然としているのであるが、小回りと高速
性能を盾に突撃戦闘をするのが基本なので何とかなるはずである。

「提督、また何か考えておりやすでしょう」
「ああ、でも今回はまともだぞ、ホントだぞ、Lv2Missionは巡洋艦や
 戦闘、、いや重巡洋艦って言った方がしっくりくるな、まぁソレらで
 行ったほうが良いなって事だ。で、金も結構貯まったことだし副長、
 装備を一新して、ここは一つ我々は」

「Lv3Missionに行こうかと考えているがどうか、と言いいやすな」

「Lv3Missionに行こうかと考えているがどうか、、、、はっ!副長、
 よく解ったな。その通りだ、戦艦をいたづらに勝てる相手にばかり
 使うのは何とも情けない話じゃないか副長。やはり銀河英雄と
 言う者はだ、こう自分よりも強かったり圧倒的な数の敵宇宙船
 を目の前に正義の鉄拳を振り下ろすものだろう、だから、だ、
 本当の戦いをしようじゃぁないか」

「提督、それはちょっと生き急ぎ、いや提督の場合は死に急ぎすぎ
 じゃぁござんせんか?戦艦乗ってるからLv3ってのは道理でやす
 がしかし、操船の王道としちゃぁ戦艦降りて巡洋艦で互角の戦闘
 をして慣れてからの方が装備の面でももっと熟考出来やがる様に
 なるって寸法だとあっしは思いやすよ」

「おお、なんか凄いマトモな発言だな副長、マジレスされるとぐうの音
 も出ないわ。解った、んでは適当にArbitlatorでも買ってみてDrone
 も交えて今一度戦闘機動を復習する事にしようか、、Droneの存在
 をすっかり忘れていたな。こいつらも相当進化してるのか?」

「へい、Droneも更なる技能特化が図られてやすよ、気張って学習
 すりゃぁ下手な重フリゲートよりも頼りになるって話でありやす」

で、DroneのSkill群を見てるとこれらを完全にマスターすれば恐ろしい
戦闘機部隊を操ることが可能だと理解したのでSkillを大人買い。
そしてArbitlator購入。Amarrでは今はArmorTankという増加装甲
の化け物の様な艦船設計がメジャーだそうで、どうやら増加装甲に
あった速度低下というペナルティが無くなっているかららしい。
私も買った巡洋艦に1600mmの装甲をグルグル巻きにして一通りの
装備をそろえた。軽空母の癖に下手な重巡洋艦よりも強そうだ。

「提督、AgentからGallenteのNavyを叩っ殺して来いって連絡が
 入っとりやすよ、海賊と違って奴さん、正規の海軍でやす、ケツに
 気合入れてかからんとあっという間に轟沈ですぜ」
「うむ、Amarrの繁栄と威信を守る戦いって言うのはこういう作戦を
 いうのだな、早速巡洋艦で突撃だ、MissileにDroneもあるから
 大体何とかなるだろ?ぱぱぱっと撃ち倒してQuafe割りで乾杯と
 行こうじゃないか、副長、北北西に進路を取れ!」

20分後、パパパッとDroneを全滅させられ、巡洋艦火達磨。

「提督、こりゃぁやばいってもんじゃぁありやせんぜ、装甲が全損、
 とっと退避しちまわねぇとまたあの玉子みてぇな乗り物にのる羽目
 になっちまいやすよ。ホラ、Missile発射ボタン連打してないで」
「ええい畜生と思いつつもさすがは正規の海軍だな、、フリゲート
 を全滅させたところまでは予想通りだったがまさか、クルーザー
 が2000m以内にまとめて追加されるとは思わなんだぞ、、まぁ
 いい、体勢を整えて雪辱だ!WarpDrive起動、Stationに戻る」

WarpDriveがActiveになり、一気に加速する。
ShieldもArmorもとっくに無くなって、Hullもあと一発食らったら
大爆発轟沈寸前の状態だ。我々はギリギリでワープに入る事に
成功した。その時、ヒョロヒョロと飛んできた敵のSmallレールガン
の弾丸がペチっという音と共に我々の巡洋艦のHullを貫いた。



Act4

「副長、今の音はなんだ」
「へぇ、どうやらとどめの一発が当たっちまったようで、ほらアソコ、
 弾丸がギュルギュルと物凄い音を立てて突っ込んでおりやす」
「副長、つまりは、なんだ」
「提督、もう喋ってるヒマも無ぇですから、さ、ポッドに行きやしょう」
「Amarr戦闘艦のリーチを生かす事の出来ない戦場、増えたな」
「まぁ今までのアドバンテージがありすぎたって事なんでやしょうな」

Arbitlator、Warpの真っ最中に爆散。

「提督、お言葉ではありやすが、結局”また爆死”しやしたぜ」
「ゲホッ、、世知辛い世の中になった物よのお副長、仕方ない、
 こんな作戦で巡洋艦沈めているようでは戦艦でウマーするのは
 まだまだ先にせねばならんなぁ。しかし巡洋艦でもあの作戦は
 少々きついぞ、フリゲート17隻にクルーザー3隻まとめて相手に
 するには上位の船が必要だと思わぬか」

「まぁ上手に操船すれば、、いや何でも御座ぇやせん、ですなぁ、
 ここは一つ、大枚叩く事になりやすが、重巡洋艦なんて買うって
 のはどですかでん?」
「何語だよそれは、どれどれBattleCruiserっと、出た出た。うお
 高いなコレは。2400万Iskか、、その分硬いし随分といじり甲斐
 のありそうな船だな、、よし、決めた。というかもう買った」

我々はAmarrのBattleCruiserを購入してとりあえずな武装を
満載、そしてさらに新兵器というか新道具のトラクタービームを
装備してみた。どれ位便利な道具かというと射程20km以内の
カーゴなら磁石の力だ鋼鉄ジーグ違う磁石で引っ張る事が可能
だという夢の超時空王様のアイディア。良い時代だとつくづく思う。

で、さっきのMissionをAmarr船のLaserの暴力的砲撃にて遂行
しトラクタービームで回収。おお良い感じだ、、、
「しかしだ副長、Missileが1回しか撃てないじゃないかこの船は。
 船というか、なんかこう東京銘菓ひよこじゃないか。むしろだ、
 MallerとApocarypsが結婚して子供生んだらこんな形だろうな」

「何を訳解んねぇ事言ってやがんですか提督、ひよこは実は東京
 の名物お菓子じゃないらしいでやすがね、ってまぁAmarrの船
 でがす、っていうやる気満々な船でやすからね、Missileをもう
 狂った様に撃ちてぇって算段なら、CardariのFeroxって重巡が
 提督なら気に入るかと思いやすよ」

忙しい話だが、Stationに取って返してAmarrのソレを速攻売却。
新たにCardariのソレを購入してこれでもかとばかりにミサイルポッド
を5基設置。残った2基のベイにトラクタービーム。このトラクター
はあまりに便利過ぎて魔物に取り付かれたように設置してしまう。
お陰で火力が削減されてしまうんだが、カーゴ回収のあの面倒な
タイムロスを全解決してくれるから、背に腹は帰られないのである。

我々はこの重巡Ferox「千歳烏山」にて再びLv2のMissionを
これでもかと決着させ続けた。お陰で、まだギリギリ大丈夫では
あるのだがMinmatarとGallenteから完全にそっぽを向かれる状態
になり、あと3歩、いや2歩でStation立ち入り禁止になりそうだ。
私の所属するD9GLはGallente方面の色が強いんであまり無茶
をすると本社に戻れない離島の支店長になってしまう。
いやまぁ今でも私はD9GLのTash-Murkon南部支店長であるが。


「提督、そろそろ引越ししとかないと相当危ない事になりそうですぜ」
「同感だ、Amarrにはもうこれ以上の義理立てする必要も無いし
 一切合財まとめてD9本社に引っ越そう、と、なんだIndustrial級
 も新型が出ているではないか。購買、と」
「Bestowerに毛の生えた程度の速力改善された奴でやすなぁ、
 まぁちょっと速いからってPKに見つかったら死ぬ時は死にやすよ」
「構わんさ、この滑らかさ、踏んづけたら緑色の汁でも出そうな
 エロティックかつアマーリズム全開なデザインが良いじゃぁないか
 あぁそうだ、Amarrの領空ともお別れって事で、折角だからな、
 Lv3のMissionでもちょいとやって最後を締めくくろうではないか。
 大丈夫、ちょっと見物して蹴散らして帰宅だ。Mission完遂とか
 強引な方法とかしないから安心しろ」

「提督、あっしは今日は何やら嫌な予感がしやすぜ、なんかこう
 胸に風穴が開いちまったような、落ち着かねぇ気分でさぁ、
 提督、本当に行くんですかい?」
「まぁ案ずるな、腐っても戦艦だ、回避起動を取ってWarpOutする
 ヒマなんざ幾らでも出来ようものだ。んじゃぁちょっとエージェントの
 所に行って仕事貰ってくるから、副長はコンパネでも磨いていろ」

「あー、行っちまったよ。今のうちにポッドの電源でも入れちまおう」




Act5

エージェントから貰った仕事は対Gallenteの連続Missionだ。
連続Missionつうのは仕事がシナリオを持っており、段々と話を
戦闘して繋げていくのだ。今回はGallenteの隠されたStargate
を見つけ出し、それを運搬中のコンボイを全滅させる為に航路を
発見しなければならない。まずは近所の前哨基地を強襲して
捕虜を捕って来るようエージェントから頼まれた。

我々は装備を整え、ミサイルも贅沢にクルーズミサイルを装備。
これで敵のクルーザー何ざ片っ端からデブリと糞の塊である。
Amarr戦艦ここにありと言わしめる為に贅沢に1600mmPlate
を4枚もグルグル巻きにしてArmorは19000、6m40cmの装甲
ってのがどうにも凄い。安心安全勝利間違いなしって事で早速
ワープドライブ起動、目的の宙域に到達した。

「副長、周辺にレーダー反応は無いか?敵がおらんぞ。アステロイド
 にはGallenteの採掘設備があるな、稼動はしているようだから
 防衛部隊が居てもおかしくはないんだが、、よし、採掘設備に
 クルーズミサイルを発射、敵艦隊を炙り出せ」
「提督が一通り喋り終わったんで言いますがね、これ罠でやすよ、
 子供でも良く解りやすって。施設に向けてちょっと近づいた途端
 にGallenteの野郎共がわんさと襲い掛かって来やすぜ、ここは
 冷静に行きましょうや」

気が付いたらクルーズミサイルの発射ボタンを押していたわけで、
副長の言う通り周囲15km以内にとんでもない数のフリゲート、
私の大嫌いなGallenteの重フリゲートであるトリスタンを含めた
十数隻がいきなり出現、戦艦を囲んで攻撃をして来た。
「Droneアルファ中隊に援護を指令しろ、周辺の敵機との距離
 を離しつつ中口径レーザーを逐次射撃、クルーズミサイルは
 当たっても雑魚には大した効き目が無くなったらしいからな、
 勿体無いから温存しとけ、以上、戦闘開始!」
「提督、なんかDroneの奴ら、とっくに全滅してやした。あーあと
 当然なんでやすけどフリゲートの方が脚が速いでやすから
 こっちが頑張っても距離が離れやしませんぜ、、、、っと、、
 電子情報部から報告、あーあ、提督、やられちまいましたよ、
 目の前をブンブン飛んでるあの雑魚フリゲート、あいつらに
 あっしら、どうやらStasisWebをぶっ掛けられちまったようですぜ」

ガクーンと秒速40mまで速度の落っこちた我々のベネルクスは
もはやアフターバーナーでぶっ飛ばしてもどうにもならなくなった。
ならば撃ち倒すまでと全砲門が火を噴くがいかんせん最短射程
が無さ過ぎる。Amarrの悲劇此処に。
「副長、何とかならぬ物かな、このままだと戦艦が轟沈するぞ」
「とっとと逃げ帰りやしょう、機関室、WarpDrive-Active」
「:こちら機関部、WarpDriveもやられました。もうだめっすね」
「と、そんな状況らしいですぜ提督、覚悟決めましょうや」
「この私もとうとう初の戦艦被・撃沈になってしまうのか、、、」
「まぁ保険も入って居りやすから少しは気楽に行きやしょうぜ」

ポッドにクルーが乗り込むのを確認しドアを閉じる。
20秒後、Amarrの威信の象徴であるその巨大戦艦は傾斜しつつ
大爆発、宇宙のゴミとなった。

「あーあ、、こういうの見る時にだな、やっぱり我々はでっかい財布
 に乗って旅をしているのだという事を再認識させられる物だな」
「全財産で高級な船を買ってすぐ沈めて全財産失うよかマシですぜ」

「まぁまだ資金は死ぬほどあるし保険も下りるしな、何よりドックに
 重巡洋艦が待っている訳だしな、今日のことなど適当にパッと
 忘れてとっとと引越でもしようじゃないか、ドックに帰還だ」
「へいへい」


虫系IDSのSigilに道具を満載してJITAに荷物を置いて戻って片道
1時間。まぁIDSはカスタマイズしてMAX740m/secでる様にして
あるから速いのだ。Feroxに乗り換えてこれも一応カスタマイズし
MAX500m/sec出るようにはした。今度は片道だから文句言わん。
JITA、、なんだこの人間の数は。Localで200人超えとる。
我々のTash-Murkon-Primeは45人で今日は多いなぁと寝言
を言っていたのは一体なんだったのかって位に人が多すぎる。
多すぎて私は呆れてしまったのでJITAに来たその日のうちに引越。

「提督、面倒だから簡単に決めておくんなましよ、まぁJITAには
 気に入ったAgentが全然居ねぇってのも大問題でありやしたが
 あまり辺鄙な場所だといろいろ面倒ですぜ」

「うむ、探しているのだよ、我々のパレスチナを、、、お、此処など
 良いではないか、SL0.5だがCardari海軍基地だ。近くのStation
 には研究と生産の設備が整っている。海軍基地で保険加入
 も受け付けているしベストなロケーションだとは思わぬか」

「SL0.4に突っ込むようなMission請け負わないなら何でも構いやせん」
「銀河英雄というのはだな、、いやなんでもない。では此処を我々
 の新たな拠点かつ、D9GL西部辺境出張所としよう」

新たな拠点の場所はLitiura-Systemだ。
Mapで確認してくれればその辺境具合が良くわかるだろう、隣の
SystemじゃぁPKが連日のようにPodをぶっ壊して殺人をしている。

「提督、、、Amarrの仕事ばっかりしてると危ねぇって言うから北部
 に引っ越して来たのにCardariから仕事貰ってたら何の意味も
 ありゃぁしねぇんじゃ無ェですかい?」

「すまん今思い出した。いやもう面倒くさいんだもん、良いさ、
 Cardari宙域とAmarr宙域でブイブイしてれば良いさ。海軍と
 契約するって事は本格的にFactionの代理戦争を請け負うと
 いう事だろうから、もう諦めたというか開き直るしかないぞ」

「へいへい、一度決めたらテコでもMicroWarpDriveでも動かない
 お人でありやすからな、提督は。まぁ危ない時はちゃんっっっと、
 トンズラぶっこいてくれるって約束して下さるんなら、あっしらは
 宇宙の果てでもどこでも行きやすぜ」

「案ずるな。私はいつでもクルーの生存を考えて行動している」
「へいへい・・・」





続く





新恒星日誌 プロローグ


あれから私は宇宙船を降り、加えてStationも降りて地上で初めて人工以外の酸素を
吸って生活しながら平穏な一般市民としての生活を送っている。もうかれこれ一年以上
になるだろうか?銀河をまたに掛ける宇宙船のパイロットだった私の経験は、士官学校
等ではさすがに役には立たない。がしかし、地上の子供達に語り伝える事で彼らの将来
に選択肢を増やす事位は出来ているらしい。私はTashMurkon星系のとある惑星上で
自らの恒星記録を新聞社に寄稿して生計を立てている、そんなある日だった。

夜になり私はSlaverDogのネギマが旨いAmarr飲兵衛横丁にて、安酒をQuafeで割り
他の引退した船乗りと一緒に泥酔している、そこに一人の客が訪れた。

「宇宙には昼も夜もねぇしいつ死ぬか解らねぇってのにここはさぞ気楽でござんすな、
 クローンもどっかで酒あおってんでしょうよ、あ、大将、中ジョッキと冷やしトマト」
現役の航海士らしいその壮年の男性は店の隅に座った。顔は見えない。
入ってきていきなりこう来たもんだ、、客どもは男性に嫌悪の視線を向ける。がしかし、
下手につっかかれば自分が何を言われるか解った物ではない。ここは、そんなカサブタ
を心に数多くもった元・宇宙船乗り達の成れの果ての集いし所でも、ある。
そんな私もその中のソレだ。この地上生活の間、非常に平穏だ。平穏すぎて自分の
機位を見失う程に。いや、これはこれで、良いのだろう。楽しい事も沢山ある。

「大将、この店の客の次の一杯、あっしに奢らせてくだせぇや、どうやらチョイとだが
 店の中をピリリとさせちまったようだ、軽いジャブのつもりでやんしたが」
店の空気が少し和らいだかと思われた時、男性はいきなり立ち上がった。

「この中で俺の船に乗りたい奴はいるか!!!?」


・・・・・・・


「なんつったりしてな、ま、一度言うてみたかったワケでやして、あぁ、まぁ気にせんで、
 どうぞ飲んでつかぁさい。昨日読んだ本、数千年も昔の地球って場所で海の上しか
 進めねぇ船の船長の話なんでやすが、あっしは感動しちまったんですわ」

「マァ・・・数千年なんて野暮な事言わんでも、去年、似たような船長がいやした。。
 目先のおもしれぇ事ばっかり考えるわ、しょっちゅう船壊すわ、、まぁそんな事ぁ屁でも
 無ェ話ってワケで、あっしらはね、どんな状況でも笑い飛ばして、あっしらを引っ張って
 行くその背中に明日を賭けたんでやすよ、船長ってのは、提督ってのは、それだけ
 が大事な資質でやした、、やっこさんは、そんな提督だったんでやすよ・・・」

店内が湿っぽくなってしまった。皆、かつて成功と発見を夢見て宇宙に飛び出した
時代を振り返っている。過去と現在のギャップがぶつかった結果による重々しい空気
に私は潰されそうだったので、強引にQuafe割の杯を干した。酔いが醒めそうだ。
普段こんな客はザラだ。さしずめ宇宙で何か嫌なことがあった航海士が地上に降りて
優越感を感じるためにわざわざ我々に嫌味を言うのだ。
だが彼の男性は違う。なんとなく懐かしかった。まるで親が子供に説教を垂れるが如き
口うるささとそれ以上に優しさを兼ね備えた、出来た男、、私は昔、そんな人間と共に
宇宙をかけめぐった、、そう、あんなクセのある言語で話す副長といっしょに。。。。。!

「・・・糞デケェ船に普通に生活してりゃ800万年位は飯食って行ける金、いやさ、
 そんな物ァ、ね、どうにでもなりやすよ、船長がどこそこに突撃って、あっしらがアイサー
 つっていった先で危険と隣り合わせの航海てのが、あっしら船乗りの本当の財産で
 やんした、、一体ェ、あの人は今日はどこいらでクダ巻いてやがるんですかね、、」


私は居てもたっても居られなくなり、、立ち上がって彼を見た。
なんだ、実は相当に泥酔してるじゃないか。彼もやはり過去を大事にするこの界隈の
「住人」の一人だったのか。思ったとおり、懐かしい顔だ。。
「ワケの解らない場所でワケの解らないコトやってワケ解らない敵や岩いじくり回して
 ぶっ飛んだり潰れたり、そう、あんたの言う通りさね、OverDrive馬鹿みたいに
 搭載してBurnerフカしてIDSで牛乳配達なんてアホなコトも、よくやったな、、」

「ConcordNavyとも随分、斬った張ったを演じやしたな、何より生まれて死ぬまで
 乗れるなんざコレっぽっちも思っておらなんだ戦艦にも乗せてくれやした、、、」

私は既に今までの地上生活という物の平穏さがどうでもよくなっていた。
もはや心ははるか上空、無限の宇宙にある。

「JMS、、、今は亡き会社だ、、私もブランクが長かった、もう過去の人間だろう。
 がしかし、宇宙のどこかで私が必要ならば宇宙のどこまでも行くのが私の信条
 だ。Amarrianの栄光と繁栄そしてJPN系遺伝子の更なる栄達の為に我々が
 必要である場所に必要である準備をして必要である時に、ただ、たち向かう。
 艦の保守点検は怠ってはいないか?兵装は、砲戦距離設定は、資材、資金
 その他諸々に不備は無いか?・・・定時報告せよ、、、副長?」
「アイサー、AllSystemGreenですぜ、いつでも宇宙に飛び出せやす、、この1年
 あっしは船をほったらかしにしてクモの巣張らしちゃなんねぇって事ばっかり考えて
 生活してやした、何の怠りもござんせん、ドックで射程長くして待ってやすぜ」

ヤニでまっ黄色になった歯を見せながら副長はニヤリと笑った。
懐かしい顔だ、私もニヤリとやりかえしてしまったではないか。

「あとは、、、そうか、船乗りだな、、、、」
私はあたりを見回し、大きく息を吸った。
「この中でDKSN提督の船に乗りたい奴は居ないか!馬鹿な海賊を叩っ殺して
 宇宙の平和を守りつつも、幅を利かせてる若い奴らに説教垂れたい男たちは
 いるか!居るなら、黙って付いて来い!」

店の野郎共はみな立ち上がり、杯を干して床にたたきつけた。
オーケー、宇宙を笑って突っ走るなら仲間は多いほうがいいさね。

喧騒の中、私は副長に歩み寄った。
私もなんとも天邪鬼だ、親しかった人間程、久しぶりに会うと戸惑ってしまう。
「こういう時は・・・・・・ただいま、って言えばいいのかな?副長」
「へ、そんなシナを作った言い方は提督に似合いやしやせんぜ、駄目提督は
 もっと肩肘張ってふんぞり返ってつかぁさい、あっしら、勝手にやりやすから」
「また駄目提督とか言いおって、、、、わざわざ、、、すまん。・・恩に着る」
「湿っぽいのも、、、似合いやしやせんぜ」

数日後、住居を引き払い、要らない財産を全て売却し船乗りとして必要な
道具のみを携えて惑星の起動エレベータ発着場に向かった。
そして私は再び、Tash-Murkon-PrimeFamiryのStationに舞い上がった。
軌道エレベータが私を猛スピードで地上から吸い上げる、、宇宙で生まれた私は
軌道上のこの光景の方が実は懐かしい。住んでいない方が故郷を感じるのだ。

「さて提督、まずはどうしやしょうか?」
「カンとコツをとり戻す事が大事だ、練習航海と行こう、勿論戦闘もやるぞ」
「ようがす、宇宙のルールも随分変わりやした、勉強せないけませんぜ」
「やっぱり宇宙空間ってのは落ち着くな」
「あっしらみたいな外道は宇宙で生まれて育って死んだ方がしっくり来やす」



そしてまた、旅は始まった。



続く

プロフィール
HN:
DKSN
性別:
男性
自己紹介:
現在個人Corpで隠居中
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